先日「ペアレントプログラム」という発達障害児の保護者の方を対象とした「子育てのアドバイスをもらえるイベント」があると情報を目にしましたので少し調べてみました。
私も参加したわけではありませんので、具体的な事は書けませんし、間違った情報も含んでしまっているかもしれません。
目次
ペアレントプログラムとは
ペアレントプログラムは厚生労働省が推進する発達障害者支援策のひとつです。
子育てに難しさを感じる保護者の方がお子さんの「行動」の理解の仕方を学び「楽しく子育てをする自信をつけること」「子育ての仲間をみつける機会とすること」を目的とした全6回のセミナー(講習会?集まり?)です。
↑画像クリックでPDFが開きます。
問い合わせ先と開催頻度
ペアレントプログラムについての問い合わせは各県の発達障害者支援センターに聞いてみるのが良さそうです。
ペアレントプログラム自体は発達障害者支援センターで行われたり、委託を受けた民間企業が開催したりしています。平成28年は日本全国の40カ所の会場で開催されたということです。
ただし開催頻度は年1回程度のようですので、お住まいの地域での開催が既に済んでいると参加は難しいかもしれません。
こちらに日本全国の発達障害者支援センターの問い合わせ先が載っています。詳しくは問い合わせてみてください。
ペアレントプログラムの参加資格や費用など
参加資格は子育てで困っていること
ペアレントプログラムは発達障害の診断がなくても参加が可能です。原則として子供に対して育てにくさを感じている方を対象にしています。
あくまで困っている保護者を支援するためのプログラムですので、「スーパーお母ちゃんになってやろう!」といった理由での参加は不適当かもしれません。
全6回で1回2千~5千円
以下のような全6回のカリキュラムで開催されています。
第1回:現状把握表を書いてみよう!
自分の「いいところ」「努力しているところ」「困ったところ」について「行動 で書く!」ことに取り組みます。行動で表現するため、動詞で書いていきます。
第2回:行動で書いてみよう!
自分と子どもについて「行動で書く!」を進めます。「~しない」は行動でない ため代わりに何をするのかを考えて「~する」に置き換えていきます。
第3回:同じカテゴリーをみつけよう!
ペアで相談し合いながら、書かれた行動に関して、同じ時間帯/同じ場所/ 同じ活動/似たような反応/などを同じカテゴリーにまとめていきます。
第4回:ギリギリセーフ!をみつけよう!
「困ったところ」の中で、期待通りにはできていないけれど、どうにかできて いるという行動を「ギリギリセーフ」としてみつけていきます。
第5回:ギリギリセーフ!をきわめよう!
いつ/どこで/誰と/何をしている/と困った行動がおきるのか?を考えます。 その逆が「ギリギリセーフ」となりやすいことも学びます。
第6回:ペアプロでみつけたことを確認する!
ペアで現状把握表を検討して、今までの取り組みを振り返り、自分ができて きたことを確認します。「行動で見る」ことの大切さを学びます。
1回の参加費用は2,000~5,000円程度で、開催場所や開催機関などによって上下するようです。
発達障害児と児童虐待のリスク
今回ペアレントプログラムについて調べているうちに見つけた厚生労働省のサイトに載っている資料には「被虐待児の54%が発達障害を有する」と書かれていました。
育てにくさを感じた親がイライラしてしまい子供を虐待してしまうということなのでしょう。
初めから子供を虐待したい親などそうそういるものではないと思います。私だって息子がかわいくて仕方ありませんが、あまりの多動っぷりにイライラしてしまい、つい感情的に怒ってしまうこともあります。
お子さんの発達障害の程度や、保護者の方の置かれている状況や心理状況によって悩みの程度は大きく変わってくると思います。
本当は子供が可愛くて仕方ないのについカッとなって暴力を振るってしまったりひどい言葉を浴びせてしまうことがある人は、一度ペアレントプログラムへの参加を検討してみても良いのではないでしょうか。
子育てで困ったときにペアレントプログラムを思い出してみて
冒頭でお伝えしたように、私はペアレントプログラムに参加したわけではありませんので、もしかしたら間違っている情報も含んでいるかもしれません。
詳しくは各県の発達障害者支援センターへ問い合わせてみてください。
平成28年から始まった制度ですので、まだまだ手探り感のあるプログラムかもしれませんが、本当に悩んでいる方にとっては助けになってくれるのではないかと思います。
今後、子育てで行き詰まってしまった時に「そういえばなんか子育ての支援イベントがあったよな?」と思い出して貰えれば幸いです。