5ヶ月で退職ということですが、それだけADHDとの相性が悪かったということかもしれません。
目次
執筆者のプロフィール
職歴
大学卒業後、化粧品会社の契約社員となり、関西の大手百貨店に配属されました。
お客様のお役に立っている実感があり、やりがいは感じたものの入社当初から教育担当の先輩社員に毎日叱られる日々でした。
できないことが多い自分に絶望してわずか5ヶ月で退職し、当時、パニック障害とうつ病と診断されました。
ADHDの傾向
私のADHDは
- じっとしていることが苦手
- 不注意でものを落としたり倒してしまったりする
- 相手の感情を読み取ることが苦手
- 計算が極端にできない
- マルチタスクが苦手
- 言われたことをすぐに忘れる
- 思い込みが激しい
といった傾向があります。
書き出してみるとADHDの特徴を網羅していますね…。
美容部員はこんな仕事
百貨店の美容部員はお客様の求めているものを感じとり、お客様に合った商品を案内し、お客様の魅力を引き出すお手伝いをする職業です。
また接客だけではなく商品管理や顧客管理、店舗運営のための雑務もたくさんあります。
その雑務をこなしながら、お客様への対応は一流であることが求められます。
美容部員の一日
シフトによって変動がありますが例として早出出勤した場合の美容部員の一日をご紹介します。
AM
07:00 起床
08:00 家を出る
08:30 出勤 開店準備
09:00 百貨店の開店と同時にオープン 主に接客販売
PM
12:30 昼休憩
13:15 昼休憩終了後からまた店頭業務、在庫補充など
17:30 会社を出る
18:00 帰宅
美容部員とADHDの相性が悪い点
お客様の表情や言葉、態度から、その方にあった最適な商品を提案しなければならないため、相手の気持ちを汲み取ったり、思いやることが苦手な人にはとても厳しい環境です。
また新人のうちは先輩から教えてもらうことが多く、都度メモを取らなければなりません。
1度にたくさんのことの対応に追われるため、忘れっぽい場合はパニックになってしまいます。
ミスをしない為に工夫していた点
私は表情で気持ちを汲み取ることが苦手なため、その都度言葉がけで確認しながらお客様の要望を伺い商品を提案していました。
不器用なところはたくさんの同僚にフォローしてもらってどうにかこなしていました。
美容部員として働くならカミングアウトやオープン就労も視野に
美容部員に限ったことではありませんが、ADHDであることをカミングアウトして周囲のフォローや理解を得ることができればかなり仕事がしやすくなると思います。
1度にたくさんのことはできないので「これをしている間は接客から外れる」「接客をしている間は他のことはしない」といった対策が取れるよう、周囲に配慮して貰える環境づくりが大切だと感じました。
やはりマルチタスクになるとどうしようも無くなるので周囲のフォロー無しには成り立たないということだと思います。
美容部員という仕事の良いところ・魅力
美容部員の良い点は、いろんな方と触れ合うことができ刺激的だということです。
その点では飽きっぽいADHDに向いている職業といえる思います。
ただし業務内容が多岐にわたるため過集中しやすいタイプにはツライ面も多いと思います。
私は上手く立ち回ることができませんでしたが、ADHDの特性を理解して協力してくれる職場環境であれば楽しめるかもしれません。