ADHDと生産ライン作業員のお仕事の相性~単純作業の疲労感に耐えられることが条件~

ふじ。
大きな工場の生産ラインで工員として働かれていた方のレビューです。
需要があるだけに求人としても比較的見かける職業ですね。

執筆者のプロフィール

職歴

10,000人以上の社員を抱えている人材派遣会社に正社員として就職して、外勤社員として製造業の仕事を外部で行っていました。

それから退職して半年特例子会社で事務補助の仕事を行い、現在は在宅ワークを行っています。

ADHDの傾向

親しい人に対しては自分のことばかり喋ってしまったり、貧乏揺すりをしていたりしていることが多いです。

また、昔からケアレスミスが非常に多かったですね。

あとは、忘れ物や物を失くすことが非常に多く、家族の物を壊すことも多かったです。

生産ライン工員はこんな仕事

主にラインに他の会社から派遣された人や派遣先の会社の社員の方々と共に商品の組み立てや箱詰め、加工、工場内の清掃などを行っていました。

1年間で5社に勤めていましたのでやることはそこで大分違ってはいました。

工員の一日

日勤だとこのような1日を過ごします。

AM
08:00 出勤
08:30 朝礼
08:40 作業開始
11:00 小休憩
11:10 作業再開
12:00 昼休憩

PM
13:00 作業再開
14:00 小休憩
14:10 作業再開
17:00 終業

生産ライン工員とADHDの相性が悪い点

私の場合は転々と職種が変わったので、その度に仕事を覚える必要があり苦労しました。

工場での仕事は丁寧かつ素早く作業を行わなければなりません。

その上、手順やルールを守らなければ自分に危険が及ぶ場合もあり、常に注意を払って作業を行う必要がありました。

慣れないうちはとても集中して作業を行わなければならないためADHDの人にとっては苦痛に感じる場面なのではないかと感じます。

また、残業があると気を張る時間が長くなるので肉体・精神ともに通常の人よりも早く限界がきてしまいます。

あまり無理をすると次の日の仕事に支障をきたすことが多くなりがちでした。

ミスをしない為に工夫していた点

体調管理はしっかりと

とにかくできる限り規則正しい生活をすることを大切にしていました。

集中力を保つためにも出来る限り自宅で体力を回復させることに勤めましたね。

報告をきっちりする

とにかく分からないと思ったことや失敗したと感じたことはすぐに報告するようにしていました。

分からないままやってしまうとどうしても後に大きな失敗に繋がってしまいがちです。

少し勇気はいるのですが、伝えるべきことはできるだけ積極的に伝えるようにしていました。

長く働きたいなら苦手なことを周囲に伝えてフォローを仰ぐ

どうしても沢山のことを同時にこなしたり、集中したりするのはADHDの人にとって困難です。

会社の社風によって許されるかどうかは違うかもしれませんが、そういった点を上手く伝えてフォローして貰えれば長く働くことができると思います。

あとは周りの人と最低限のコミュニケーションが取れるようになっておけばうまくやって行きやすいでしょう。

生産ライン工員のいいところ

社員の方とはそれなりにコミュニケーションをとる必要は確かにありますが、基本的には物を相手にした仕事です。

それにずっと身体を動かしていられるので多動型のADHDの人にとっては案外やりやすい仕事であるのではないかと思います。

肉体はけっこう使いますが、それでも自分たちが一生懸命やったことで「目標よりも沢山の製造のストックが作れた」と褒められた時には「頑張ってやって来て良かった」と、やりがいを感じることが出来ましたね。

コミニュケーションはそこまで必要としませんので多動性が強い人や衝動性が強いADHDの人でも「根気・体力・器用さ」が人並みにあれば障害があっても雇ってもらいやすいという点でもおすすめです。

但し、複数のことに気を払わなくてはならない点や、長時間の残業に特になりやすい職業ではあります。

不注意の傾向が強い人にとっては疲労感が強い職業であるということは知っておいて欲しいポイントです。

ふじ。
大きな工場の場合、残業の管理などがしっかりとされている場合が多いようです。
その為、他の職種でありがちなサービス残業が少ない傾向をよく耳にします。これも工場勤務のメリットですね♪

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