ADHDで多動特性を持つ子供へのハーネス装着の是非

子供用(幼児用)ハーネスとは

子供用(幼児用)ハーネスとはリュックサックやベルトなどに紐をつけて子供が迷子になったり道路に飛びだしてしまうのを防ぐためのアイテムです。

子供を飛び出しや失踪から守る

ADHDの多動性・衝動性・不注意の三大特性は恐ろしいことに子供が交通事故にあう可能性を飛躍的に高めてしまいます。

道路の向かい側におじいちゃんおばぁちゃんを見つければ当然のように飛び出します。自転車を漕いでいれば後ろを確認せず不用意に道を横断します。

また、山や川・広い公園など自然が多いところには子供の興味が沸くものが沢山あり、ちょっと目を離すと思いもよらぬ程遠くに行ってしまうこともあります。時々テレビで山菜を採りにいった子供が行方不明になったり、キャンプに行っていた子供が川に流されたりしたというニュースが報道されていると思います。

普通の子でもこのようなことは起こり得ます。ましてADHDであれば事故が起きる可能性は十分にあると言えるでしょう。

ハーネス使用に対する批判的な考え

残念なことに世の中には子供にハーネスをつけることを親の育児の手抜きとみなす人たちがいます。

ハーネスを使用することは犬の首輪とリードを連想するようです。そもそも子供をしっかり見ていればハーネスをつける必要などないという考えなのでしょう。

アンケートによるとなんと64%が子供のハーネスの使用に反対しているというデータも存在します。

既に子育てを終えた中高年世代にそのような考えの方が多いように思いますね。

参考:とくダネで放送した迷子ひも(ハーネス)特集に賛否両論。みんなのツイートまとめ

批判的意見と子育ての現場のギャップ

子供というのは一瞬目を離したらどこかへ行ってしまうこともあるものです。特にADHDの子供たちは一瞬目を話すだけで視界から消え去ってしまうこともしばしばです。

私の息子はイオンで目を離したら僅か5秒で人ごみの中へ消えてゆき、10分後には迷子のお知らせで呼び出されます。

批判的な意見の人はこのような経験をしたことが無い人なのでしょう。子育てをしたことが無かったり、子供が勝手にどこかに行かない育てやすい子だったり。

ちなみに私の娘は大変おとなしく、ハーネスなど全く必要ありません。確かに育てやすい子供の面倒しかみたことのない人ならば「親の手抜き」という意見を持ってしまう人もいるかもしれません。

守るべきは子供の安全

本当に大切なことは子供の安全を守ることができるかということです。

お姑さんに「私が子供の頃はそんなもの無くても育ってるんだから必要ないのよ。あんなもの育児の手抜きよ。ちゃんと手を繋いであげればいいのよ。」とチクチクチクチクチクチクチクチク言われたとしても、お母さんやお父さんが必要だと判断したのならちゃんと使ってあげるべきです。

車のシートベルトだって姑さんが嫁いだころは義務化されていなかったはずです。安全の基準は時代によって変わります。

子供の安全を守るためであれば誰からどのようなことを言われても曲げるべきではありません。忘れないで欲しいのは子供たちを危険から守るために何がベストの選択であるかということです。

今後の子供ハーネスの広がり

子供ハーネスは今後もっと広まって一般的になっていくんじゃないかなーと勝手に思っています。

今のお母さんたちが当然のように抱っこひもを使っているように、ハーネスも当然のように使われる時代が近づいてきていると思います。井戸端会議するお母さん達の周りでハーネスを付けた子供たちがはしゃぎ回ってヒモが絡まりあっている情景が目に浮かびます◎

最近では子供たちが喜ぶような可愛らしいデザインのハーネスも販売され始めていて、なんだか必要なくても欲しくなってしまうレベルの商品がたくさんあります(笑)

世の中でハーネスをもっとも必要としているのはADHDを持っているお子さんだと思います。ADHDの子供を持つお母さんお父さんはハーネスの使用を検討してみる価値はあると思います。

恐らく私たちのような子供にADHDを持つ親がハーネスを使用し始めることでハーネスが世の中に認知され、一般の方たちも使い始めるようになっていくのでしょう。

今はまだ世間に認知の低いハーネスですが、一考の価値ありです。

最後にひとつだけ。こちらの記事がメリット・デメリットを上手にまとめられていてとても参考になったので共有して終わります。

参考:子供リュックのハーネスの必要性と、メリット・デメリット

 

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Amazon:迷子防止リュック・ハーネス

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