寄稿頂いた方はなんと配膳人歴14年!ここまでくると立派なスペシャリストですね!
あと個人的には結婚式の数を「1本、2本」と数えているところが好きです。
目次
執筆者のプロフィール
職歴
高校を卒業してからスーパーの売り子・テレビ局の事務アルバイト・ビデオ会社の派遣事務員・テレフォンアポインター・家具屋の販売員・配膳人(ホテルやレストランへの派遣)・レストランのサービスなど、いくつもの職を経験しました。
ADHDの傾向
パッと見は物静かで真面目そうな人、と見られるようです。
でも、頭の中が多動というか、次々とあらゆることに反応して、目まぐるしく考えているタイプ。
何も行動しなくても考え過ぎて疲れてしまいます。
心配性なので建設的な行動よりも心配の妄想を考えるだけで終わりがちです。
配膳人はこんな仕事
「配膳人」とは結婚式などの料理を配膳する人のことです。
配膳人派遣事務所というものがあって、そこに登録すると担当の人からメール(または電話)で何月何日何時にこの場所でどんな仕事があるからどうか、と来ます。
出来るようなら了解の返事をして、制服や栓抜き、筆記用具やメモ帳などの仕事道具を持って、直接派遣先に行って仕事をします。
配膳人の一日
ホテル等の結婚式で、午前と午後2本の仕事の場合は、11時入りなら10時40分位に出勤。
着替えてその日担当の結婚式会場に入り、指示に従ってお料理を運んだり飲み物をサービスしたりします。
結婚式1本終わって、片付けて食事休憩30分。お化粧を直して制服もきちんと直して、2本目の結婚式へ。全部が終わるのはだいたい9時位です。
ADHDと相性が悪い点
その時々でメンバーが変わるので一緒に働く人の名前を覚えるのが難しいです。
いつも相手がネームプレートを見えるようにつけていてくれたら良いんですが…。顔もどんな人かも覚えていても、名前だけ忘れちゃうんですよね。
あと、ADHⅮの人は基本的に一匹狼で、自分で段取りを決めて自分で進行していきたいタイプが多いのですが、この仕事はチームワークが大事で、最低限は段取りを相談して進行を報告しあっていかないといけません。
私はそんな簡単な相談すらも面倒でした。
でも一人でどんどんやってしまうと全体の流れを壊すことになってしまうので、努力して人とのコミュニケーションを取るようにしていました。
上の欄で書きましたが、基本的に自分一人で考えて仕事を進めていきたいほうなので、あえて仕事仲間には細かいことでも「ほうれんそう」~報告・連絡・相談~をするようにしていました。
ただ気分にもムラがあるので毎日毎日そうは出来なかったですが…。
でも、調子が良くて社交的な気分の時にしっかりコミュニケーションとって仕事しておけば具合悪い時にちょっと不愛想でも大目に見てもらえますよ。
仕事をこなすために努力していた点
忘れっぽい、細かいことが覚えていられない…のは、とにかくその場でメモを取ることで克服出来ましたが、やっぱり困るのは仕事仲間とのコミュニケーションでした。
自己完結的なのでそのままでは他人に理解されにくい。
頼りになりそうな仕事仲間や先輩に自分のそういった性質のことなども相談しておいたりできた時はやりやすかったです。
性質上、グループから浮いたりいじめにあったりしやすいですが、一人で抱え込まず、理解ある人に相談しながらやっていくのがいいと思います。
どこでも味方を作っておくことが大切といったところでしょうか。
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配膳人のおすすめポイント!
毎日違うお客様が来るし、料理内容も季節ごとに変わる。そして仕事場も毎日のように変わって、飽きないです。
ADHDの人は芸術肌だったり、感覚で仕事をするのが得意な人が多いと思うので、綺麗なホテルや結婚式場での仕事はお勧めです。
来るお客様もドレスアップしていて素敵ですよ。
季節ごとに変わる美しいシェフのお料理を目で楽しむことができるので、料理に興味のある人にとっては楽しい職場となるはずです。
なかなか華やかで楽しい仕事ですよ!
仕事自体が忙しく目まぐるしいので飽きがこないという意味ではADHⅮの人に合っていると思います。
私は刺激がほどほどに続くので楽しかったです。
そして毎日のように仕事場が変わるのも、この症状の人に向いている気がします。
同じところに毎日通い続けるとか、閉塞感を感じる仕事は、私には向かなかったです。
私はこういう仕事体系が合っていたのか、14年も続けてしまいました。
でも、日雇いで保証はないので、何か保険的に他の仕事も掛け持ちでやっていくのもいいかと思いますね。
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