ADHDにとって営業事務は不向きな職業~営業から仕事を振られてマルチタスクに陥りやすい~

ふじ。
営業事務のお仕事をされていた寄稿者様の職業体験レビューです。
営業事務に限らず事務系の仕事はADHDにとって相性が悪そうです。

執筆者のプロフィール

職歴

短大を卒業してから上京し主に一般事務、販売、エステシャンと職を転々としました。

どこの職場でも浮いてしまいボス的存在の女性に嫌われて仕事がうまくいかなくなりました。時に解雇されることもありました。

シングルマザーの為、生活に困り派遣に登録すると、ちょうど産休要員で派遣された派遣社員が即退職願を出した為、登録わずか1週間で某通信系会社の営業事務として就業。

パワハラ気味の社風で絶えず怒鳴り声が響くので周りの雑音が気になり出し頭痛・耳鳴り・数回倒れるなど度重なるストレスで心療内科を受診し、ようやく自分がADHDだと知りました。

ADHDの傾向

多動、やや強めで天然不思議ちゃんと言われ気味。

当人としてはそんなつもりは全くないのに思った事をすぐ口に出してしまう為か同性を敵に回しがちでした。

同時に二つの事が出来ず周囲から指示を同時に出されると優先順位がつけられずフリーズしてしまう事も多々あり。

大切な業務でも気が乗らないと先送りにしてしまいのちに周りに多大な迷惑をかける事も数えきれないくらいでした。

会社のデスク上はいつも書類が山積みとなり、不器用で、悩み事があると家事も出来ず部屋がめちゃくちゃになりました。

営業事務はこんな仕事

部署にたった一人の事務員だった為、総務関係から日々の事務作業、締めの処理、電話、来客応対など全て任されました。

更に派遣先の営業事務という事で即戦力が求められてしまいました。

エクセルでの処理が多めでしたが不明点などは自分で調べる態度が求められ絶えず緊張状態でした。

社員さんには同時にあれもこれもと頼まれ、その処理も皆さんが自分の仕事を最優先にと要望されて悩んでしまい、元々低い自己評価がさらに低くなっていったのを覚えています。

ふじ。
会社の文化によっては「営業は仕事が取れればOK!」くらいのところがあるのも事実です。
その場合、営業事務の人は細々とした雑用仕事ばかりさせられるというのはアルアルですね。

事務員の一日

出勤は9時からでした。

パソコンの電源を入れ8時から就業されている正社員さんの様子を見ながら事務所の掃除から1日が始まります。

その後はデスクで事務作業を行いますが、現場に行っている方から連絡があればその都度応対します。

前日の作業の完了処理などをしていると話好きの上司につかまり数時間お喋りの相手をする事も日常でした。

ADHDの特徴でもあるマルチタスクの低さにより上司に話しかけられると手が止まってしまい仕事が遅いと言われていました。

午後は頼まれた見積書を作成したり、メールで送られてくる内容を台帳に入力したり、資料の作成をします。

翌日の作業が決まるのが定時過ぎてからだった為、毎日残業をしていました。それも仕事が遅いためだと言われました。

事務員の仕事とADHDの相性が悪い点

やはり、マルチタスクが必要な事務は単調なものを除き不向きだと思いました。

あと黙々とこなせるはずの作業が周りの怒鳴り声などで気が散ったり(ADHDの人は概ね脳のフィルター機能が正常でない為)苦手なコミュニケーションも実は事務員にとっては重要だったりと、言い方は悪いですが健常者が普通に出来る事が全く出来ない事で自信も失われていきます。

建築会社を選んだのは普通の職種より男性の数が多く、女性は職人兼任の方お1人だったのですが、やはり私のADHDの特性によりひどく嫌われ、陰口を言われたり直接聞こえるように嫌がらせをされたりしました。

そのせいで余計挙動不審になってしまい発達障害に詳しい方に発達を疑われました。

ミスをしない為に工夫していた点

私は、自分では一生懸命努力しているつもりが通常より作業が遅い事や机の上の整頓ができない事を指摘され辛くなり、かかりつけ医に泣きながら相談をして薬を強めてもらいました。

そのおかげか周りの雑音が気にならなくなり結果、作業効率も上がりました。

苦手だった同時進行の作業も、優先順位を落ち着いて付けられるようになり、残業も減りました。

席を離れる時はそのルートでできる作業を考え時間を短縮する(たとえばドアに行くまでにあるコピー用紙の補充など)などの工夫もできるようになりました。

ストラテラによってこうも能率が変わる事が自分が発達障害なのだと実感させられて辛い反面、脳の障害なんだ。

猫が犬になれないように努力しても無駄な事だったのだと知れた事は辛いですが今後の自分の働き方を考える上で参考になりました。





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営業事務として働くために大切なこと

やはり、薬をきちんと服用することが大切だと感じます。

ストラテラやコンサータは万能な薬ではないですが障害を抑えてはくれるので、冷静な判断がつくようになります。

また、発達障害(ADHD)の方が事務系のお仕事につくとしたらまわりの理解も必要なのではないかと思います。

オープン就労をしないにしても「こういう事が苦手です。でもこうすれば出来ます(口頭指示ではなくメモによる指示にしてくださいなど)」と伝え、周りが分かってくれる環境であったならうまくやれる可能性は高まると思います。

ただ、派遣社員で事務を希望する場合は即戦力が求められるので誰にもできない特技(エクセルマスターであったり)が必要なのかもしれないとも思いました。

営業事務への転職を考えている人へアドバイス

軽度のADHDの方であれば、よっぽど発達障害に詳しい人が職場にいなければ問題ないと思います。

私のように軽度ではない場合は職場の人間関係によって左右されると思います。あとは前にも述べましたが、強みになるスキルをできるだけ早い段階で習得するに限ります。

若いうちは何も言われないかもしれませんが、年齢が上がるごとに働きづらくなります。

話はそれますが、発達障害の人は健常者よりも見た目年齢が若く見える人が多いらしいです。

私も昔から実年齢よりずっと若く見られがちで時にそれが幼く感じられた時は周りの人から注意を受ける事もあります。

それは私たちの特徴なんだよと大きな声で言いたいのですが言えないので作り笑いを返しては、悩みがなくていいわねと言われてしまいがちなのです。

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