ケアレスミスを頻発する私としては読む前から良い予感がしない職業です…。
目次
執筆者のプロフィール
職歴
私は、四年制大学を卒業後、就職活動をして、採用された、ある中小の旅行会社のカウンターで接客販売の仕事をしていました。
ADHDと気づいたのは社会人になってからのことです。およそ2年以上勤めていましたが、色々な体験をしました。
今はライターとして在宅で勤務をしていて、外では働かないように心がけています。
ADHDの傾向
私は、仕事でもケアレスミスが非常に多く、抜けていることがとても多いです。
子供の頃から、注意力が散漫でみんなが出来ていることが私にはできなかったりすることがありました。
今までそういった診断をされたことがなかったのですが、大人になってからカウンセリングを受けてみたところ「ADHDの疑いがある」と医師に診断されました。
旅行会社の受付カウンター接客はこんな仕事
私が行っていた仕事は、旅行会社でのカウンターにおいての接客販売です。
お客さんの旅行の予約をしたり、またはバスの予約をしたり、さらにはパンフレットや、チケットの準備をしたりと言った旅行のカウンター業務を全て行っていました。
添乗員としての仕事や、営業の仕事などはありませんでしたので、本当にカウンターでの接客がメインでした。
受付カウンターをする人の1日
まずは朝の10時に出勤をし、職場内の掃除をします。
その後、朝から来られる方のファイルなどをチェックし準備をしておきます。
お客さんが来るまでにパンフレットなどを補充しておき、お客さんが来たら接客販売を随時行います。
急な予約の希望だったり旅行代金のお支払いに来店されたりと、さまざまなお客さんに対応をします。
また、残業がとても多い点も私にとっては辛いポイントでした。
旅行会社のカウンター接客業務とADHDの相性が悪い点
旅行会社でのカウンター業務はミスが許されない仕事です。
飲食店のお仕事であればミスがあっても新しいものを用意してお客さんに持って行けばいいと思いますが、旅行会社の業務はそうはいきません。
予約の漏れなどがあった場合、リカバリーが不可能な致命的な失敗となることが多く「間違えました」で済まされなくなります。
このため、ADHDのように、ケアレスミスが多い方には向いていない仕事だとつくづく感じました。
また、ADHDの方は思ったことを率直に言ってしまったり、人の気持ちを察しにくいという傾向があります。私の場合はそのような症状から人間関係にも悩まされ、狭い職場で同じ人たちと顔を合わせるのが辛くなってしまいました。
どこかのタイミングで気付いてもナカナカ言い出せなくて傷を広げちゃうんですよね…。
ミスをしない為に工夫していた点
まず大切なことは自分がADHDであることを自覚し、常に注意深く行うことです。
何度も見直すことも大切ですし、なるべく簡単な作業しかやらないで済むように立ち回っていました。
また、職場では言っていいことと悪いことが分からなかったりするので、人間関係にひびがはいらないように、とにかく控えめに静かに居るように心がけていました。
旅行会社のカウンターの受付業務の良い点
この旅行会社のカウンターのお仕事は、旅行が好きな方の場合にはとても面白い仕事だと思います。
旅行の裏側が分かりますし、ツアーやプランを新しく知ることが出来ますし、旅好きの方にはとても楽しい仕事であるといえるでしょう。
また、自分が担当した場合にはお客さんの旅行予約から、その後チケットをお渡しまで、全て担当することになりますので、お客さんに喜んでもらえるととても嬉しくなると思います。
接客販売というお仕事なので、お客さんとお話をすることが好きな方や、何か旅行をオススメしたいという方にもオススメだと思います。
興味が無いならADHDの人が就く仕事としての適性は低い…
旅行に強い興味がなく仕事自体を楽しめそうにないのであれば、ADHDの人が就く職業としてはおすすめしません。
なぜかというと旅行会社のお仕事は細やかで変更が利かない部分が大きく、ケアレスミスがお客さんにダイレクトに迷惑を掛けてしまうことに繋がるからです。
他の業種では、ミスをしてしまっても謝罪をして許されるケースも多いと思います。
しかし、旅行の場合お客さんが有給を取ったり、予定を合わせたりして、その日を心待ちにしているものです。
受付がミスをして旅行の予約ができていなかった…となってしまうと取り返しがつかない失敗になってしまいます。
また、狭い人間関係の職場であることが多く女性が多い職場です。一度人間関係に躓くと立て直すのが困難である点も私が旅行会社のカウンター接客業務をオススメしない理由のひとつです。
ADHDの人は興味があって失敗をリカバリーできる仕事を選ぶと幸せになれる
ADHDの人が会社員として働くのであれば、その特性を説明し周囲がフォローしてくれるような体制が必要だと思います。
私も自分が頼れる人がチームに居れば、集団での仕事を上手くやれることもありました。
また、私はADHDの人は興味があって、リカバリーが可能な仕事に就く方が良いと思います。
私は今、在宅でライターのお仕事をしていますが「興味があり、リカバリーが可能な仕事」だと思っています。
勿論、ライターの仕事もライバルが沢山いたり、難しい案件で手が進まなかったりといった悩みはあります。
しかし、接客業務でお客様に迷惑を掛けてしまった時のような胃がキリキリと痛むような辛さはありません。
ひとことに「ADHD」といってもその症状や興味の対象は様々だと思います。
しっかりと自己分析をして、転職前と同じ失敗を繰り返さずに済む職業を選ぶことが大切だと思います。
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