周りにＡＤＨＤの人がいる方に理解して欲しい５つのこと

AHDHとひとことに言ってもその症状は個性豊かです(笑)

あくまで私の場合はという目線で書いておりますので参考程度にご覧ください。

ＡＤＨＤは脳の機能障害

ADHDは生まれつき脳の一部の機能に偏りがあり、ドーパミンなどの脳の神経伝達物質が正常に機能していないことが原因とされています。

周囲から「根性が足りない」とか「ヤル気が無い」と言われると非常にツライ思いをします。

根性やヤル気でどうにかなる類のものでは無いということを理解して貰いたいです。

誰にだって頭の中がモヤモヤしていろいろなことに手がつかない瞬間はあると思います。

ADHDの人は1日の中でそのような状態の時間が普通の人よりも長いんです。

だからいろいろなことが上手くできなかったりするんです。

症状はヤル気や誠意が無いようにも見える

ADHDの症状は見た目に分かりづらいです。コミュニケーションや勉強などが一般の人と同じように出来たりすると、ただヤル気がなかったり誠意が無いように見えることがあります。

もちろんミスしてしまったことを反省して→次回ミスしないようにメモを取って→寝る前に失敗したことを思い返して→机の見えるところにメモを貼って…と失敗を繰り返さない努力はしているのです。

それでもミスをしてしまって「またやってしまった…」と自己嫌悪に陥る無限ループに苦しんでいます。自分でも努力しているのに周りからはヤル気がないように評価される。当事者にしてみると非常にツライことです(´;ω;｀)

わかっていても行動できない時がある

理解しがたいと思いますが、ADHDの人は「分かっていても出来ない」という不思議な状態に陥ることがあります。

普通の人はやらなければならない事がある時、やらなかったときに何が起きるかを想像し、それを原動力に行動に移すことができます。

しかしADHDの人はすべきことをしなかったときに悪いことが起きると分かっていても、それを原動力にして行動するということができない傾向があります。

これは決して無責任な気持ちからそのようなことをしているのではなくやらなくてはならないと分かっていながらも実際に動くことができないのです。

ADHDの人は大学を中退する率が非常に高いと言う統計データが発表されています。

これはまさに「講義に出席しなかったら単位がもらえず留年してしまう」あるいは「テスト勉強しなければ単位がもらえそうにない」といった危機的状況であるにもかかわらず行動に移すことが出来ないというADHDの特徴が招く事態と言えます。

全員がすごい才能があるわけではない

ADHDについて中途半端に知っている人だと「スティーブ・ジョブズや明石家さんまってADHDなんでしょ？ADHDってすごくアイディア豊富で天才的なんでしょ？」と変な期待をされたりすることがあります。

確かに天才的な人もたくさんいますが、ADHDの人全員がそのような状態ではなく「自分には何の才能もない」と思っている人もたくさんいます。

(実際には凄い才能があっても人生の中で良く評価されることが無かったために自信を無くしている人もたくさんいると思いますが…)

変に理解したつもりになって妙な期待をする控えていただきたいと思います(´◦ω◦｀)

生かすも殺すも周り次第

確かにADHDの人の中には「障害だから仕方ないよね」と開き直って何の努力もしなくなってしまった人も見かけます。

しかし多くのADHDの人はこの扱いにくい特性をどうにか自分なりに制御する様々な努力をしています。

ADHDの人の中には非常にアイディア豊富だったり、思いついたことをすぐに行動に移すなどといった優れた面を持っている人がいるのも確かです。

ある面だけを見てしまえば平均点以下なので使えない人材となりがちですが、突出している面を生かすことができればレアな能力を持った人材にもなり得ます。

チェック作業などの苦手なことは他の人がダブルチェックをするなどのフォローをして貰えれば、会議などで突拍子もない面白アイデアを出すなどの面で役立つことは可能です。

扱いづらいかも知れませんが苦労している分、恩には報いたいと考えている人が多いはずです。

決して「障がい者だから優遇しろ」と言っているワケではありません。ADHDという障がいをほんの少し理解し、手を差し伸べて頂ければ幸いだということです(´;ω;｀)