意外と多い、隠れ大人のADHD
自分がADHDと診断されてから「世の中にどれだけADHDやその他の障害を抱えて生きている人が多いのか」と言うことに気づかされました。
はっきり言ってしまえば私が「自分よりヒドイな…」と思う人たちが沢山社会の中で生きていて、その多くがADHDという病気を知ることさえなく「自分はなんて能力が低いんだ…」と思いながら暮らしています。
日本のADHDについて、ADHD.co.jpのウェブサイトでは「ADHDの行動の特徴だけからみると、学齢期(6歳から15歳)の子どもの7~10%前後があてはまるが、実際に日常生活や学習面で支障をきたす子どもは3%前後とされるため、一般にADHDの頻度は3%前後とされることが多い」と伝えている。
参考元資料:インターナショナルビジネスタイムズ
上記の引用は2014年時点の記事です。ここ数年、ADHDの理解は医学的・社会的に大きく深まり、ADHDと診断される人は増加傾向にあります(※ADHDの症状を持つ人が増えたのではなく、ADHDであるということが分かるケースが増えたということ)。
逆に言えば私たちが子供の頃はADHDであってもそのように診断されずに大人になっている人が大勢いるということです。極端なことを言ってしまえば私たちの親世代の頭の中にはADHDなどという病気は存在すらしていないのです。
私の程度はこのくらい
私自身の子供時代は非常に忘れ物が多く、勉強面のケアレスミスが非常に多く、時おり同級生とケンカをするような子供でした。
良い面でいえばお調子者で友人が多く、成績も中の上くらいでした。そのような状況でしたので、学生時代に激しく苦労することもなく、当然親もADHDという病気を知るよしもなく、なんの診断も付かないまま社会人になりました。
社会人になると「ケアレスミスの頻発」や「コミュニケーションの不整合」のよう症状が目に付くようになりました。
上司から指示されたことを忘れたり、思いもよらない部分で相手を怒らせてしまうことが多くありました。学生時代はキャラクターのお陰で「ゴメンゴメン!」で済んでいたことがそれでは済まなくなったケースが増えたという感じです。
結果的に会社にいられなくなって4社の会社を退職しました。
あなたもADHD?
この程度のことと検査の結果からADHDと診断されたわけですので、もっと大変な思いをしながらもADHDであるということを認識せずに暮らしている人は非常に多いと思います。
私は正直「うーん、診断が下る可能性は50%かなぁ…。」くらいに考えていたのですが、検査結果からいうと「そこそこ高いレベルの不注意が見られます。」とのお話をいただきました。
アリガトウゴザイマス。。
私はお医者さんではありませんので正確性がある訳ではありませんが、下記のような症状を持っている人は私から見ても「あ、この人お仲間かも」と思う人の特徴です。
- 人との約束が守れず、納期や待ち合わせに頻繁に遅れてしまう人
- 一方的に喋り続けて相手がどう思っているか気にならない人
- ケアレスミスや忘れ物を頻発してしまう人
このブログを見ている時点であなたか知り合いにADHDの可能性を感じているのだと思います。自分や周りが感じるレベルでそう思うのであれば、そうである可能性は十分あります。
人口の5%が症状を持っているとすれば20人に一人は症状を持っているのです。1/20の変わり者であると感じるなら一度病院で検査をお願いしてスッキリさせてみるのも良いのではないでしょうか。