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私がオープン就労を選んだ理由
私がオープン就労を選んだ理由は、発達障害を隠していることで起きる不都合を解消するためでした。
発達障害であることを隠しながら仕事をすると「こんなことも出来ないのか」「やる気や注意力が足りない」と言われることが多く精神的に参ってしまいました。
しかし、私だって上司や同僚から配慮を受けることができれば従業員として役に立てると思っていました。
そうなれば出来ないことを注意されることが減り、精神的にも安定してより良い仕事ができる良い循環を生み出せるのではないかと。
そして何より仕事に打ち込むことが出来れば、人生にやりがいを感じられるのではないかを思いオープン就労を選択するに至りました。
オープン就労をしてみて感じたメリット
通院をするための休暇を気兼ねなくもらえる
クローズでの就労であれば有給休暇を取得するにも気を使ったり、そもそも取得できる雰囲気でない会社もたくさんあると思います。
しかしオープン就労であれば通院のために休暇をいただく際に休暇の取得理由を隠す必要もありません。何より休暇を取得し易い雰囲気があります。
メンタルクリニックは土日は非常に混んでいて予約を取りにくかったりもするので、平日に休暇を取れるということは発達障害の方にとって大きなメリットだと思います。
苦手をフォローしてもらうことで精神的なストレスから解放される
また、オープン就労をしてみて「精神的なストレスから解放される」というメリットを強く実感しました。
私は片づけをすることが苦手で、資料をどこに置いたのかがわからなくなることがあります。資料を失くしてししまい仕事がストップしてしまい迷惑をかけてしまうこともありました。
でも、私が発達障害で片付けが苦手とうことを他の従業員に知ってもらうことで「資料を置く場所を決める」という配慮をしてもらうことができました。片付けのために物の名前を書いたシールを作ってもらったこともあります。
こうした周囲のフォローのおかげで私の精神的ストレスは大きく軽減されました。
発達障害について理解して貰える
最近では発達障害がメディアで取り上げられることも増えましたが、まだまだ知っている人が少ないのが現状です。そのため、発達障害であることを伝えても上手く理解して貰えずもどかしい気持ちを抱えることがありました。
しかしオープン就労の形を取ったことで社内での発達障害に関する理解が深まり、同僚からのフォローを受けられるようになりました。
オープン就労をしてみて感じたデメリット
「甘え」と取られる場合もある
「発達障害なのでできないことがあっても仕方ない」という免罪符のようなものは得られます。しかしそれが「甘え」と取られる場合もあります。
また、オープン就労を歓迎していない職場もあります。当事者が「障がいがあるから仕方ない」というような心持ちで働くと周囲も良い気持ちはしないと思います。
「発達障害を持つ自分」と向き合わないとならない
オープン就労(私の場合は障害者雇用)をすれば自分が発達障害であるということを知ってもえらえます。しかしそれは同時に「健常者とは違う自分」という現実を認めることにもなります。
自分の中で「障がい者」であるということを受け入れられていなければ発達障害を公表して働くのは難しいと思います。
勤めたい会社が見つかりにくい
障害者雇用の求人はそんなに多くありません。
絶対数が少ないので、興味のある職種の募集がなかったり、納得できる給与の求人が無かったり、通勤できる範囲の案件が少なかったりします。
そういった自分が「働きたい!」と思える就業先がなかなか見つからないことも障害者雇用枠での就職活動を行った際のデメリットです。
転職するとしたらオープン就労を選ぶ
私がもし次回転職をするのであればオープン就労を選びます。
オープン就労をしてみてデメリットを感じることもあります。
しかし、自分が働きやすいようになることが1番大切だと思うのです。働きやすい環境は居心地が良いと思えますし、精神的なストレスも減らすことが出来ます。
周囲の人たちに発達障害を知ってもらい「ワザと失敗しているワケではない」とわかってもらえるだけでも働きやすくなります。
私は次に転職をするとしたらオープン就労を選びます。健康的でストレスを抱えながら働けることが一番大切ですので!