不注意で大失敗ばかりしている発達障害(ADHD)当事者が、ADHDに合った職業を探したりオープン就労の可能性を模索しています。

オープン就労体験談

【オープン就労の体験談】営業事務~働きやすいがやりたい仕事をさせて貰えないジレンマもある~

投稿日:2017年5月12日 更新日:

ふじ。
今回は障害者手帳をお持ちで、障害者枠で採用され現在も勤務されている方の体験談です。

オープン就労体験記 営業事務

私がオープン就労を選んだ理由

大学を卒業した後、いくつか会社へ勤めていました。キッチンアルバイトもあれば、小さな工場の事務もしていたことがあります。しかし、どれも長続きしませんでした。

28歳のときに「うつ・適応障害・不安障害・パニック障害(すべて二次障害)」で訪れたメンタルクリニックでようやく発達障害との診断がおりました。(ADHDとの診断ですが、アスペルガーも混じっているのではないかと推測しています。)

そこから発達障害についていろいろ学び、自分の特性を見つめ直した時「絶対オープン就労したほうがよい、クローズでは無理がある」という結論に達しました。

そして発達障害者向けのソーシャルスキルトレーニングを学べる施設に通った後、障害者雇用制度を利用し、今の会社に営業事務の派遣社員として勤務することになりました。

障害者雇用枠で採用されて感じたメリット

実際に障害者雇用枠で採用され、障害をオープンにして勤務することで以下のようなメリットを感じました。

オープン就労のメリット:1.就業時間や勤務地を配慮して貰える 2.環境改善を図って貰える 3.独自の優遇ルールがある

就業時間や勤務地を配慮してもらえる

オープン就労のメリットとして、まず一番に挙げられることは就業時間や勤務地の配慮があることです。

発達障害でない方よりも脳の疲労が激しい私にとって、フルタイム勤務は厳しいものがありました。

最初は週3日、11時~16時の勤務からはじめ、今(勤め始めてから5年ほど経過しております)は週5日、10時~17時で働いています。

半年ほど前までは9時~16時でしたが、通勤ラッシュにあたると疲労が激しい、との相談をしたところ、今の時間帯で良いとの許可をいただけました。

勤務地につきましては、セキュリティの観点から在宅勤務・テレワークの許可は下りないものの、一般就労の方々がほぼ例外なく出張や異動を命じられているのに対し、オープン就労の場合は本社から出ることはまずありません。

ふじ。
勤務時間をズラして貰えるのは本当にありがたい配慮ですね!
特に感覚過敏などの特性がある人にとっては涙が出るほど助かる配慮かと思います。

働きやすくするための環境改善をはかって貰える

ふたつめのメリットは、自分の特性を説明し改善を図って貰える機会があることです。(←配慮してもらえるかどうかはまた別の話ですが)

、発達障害や自分の特性について説明する機会が与えられます。私の場合は最初の1年間はソーシャルスキルトレーニングをしてくれた施設の方が毎月来てくださり、上長との三者面談の機会が設けられました。

勤め始めて何年か経った頃、自社工場で障害者雇用の担当をしているジョブコーチの方が本社にも来てくださるようになり、現在もその方と三カ月に一度面談をしています。

私は過集中と職場にいること自体のストレスで脳の疲労が激しく、また聴覚過敏もありまして耳鳴りがすることがよくあります。そのことを相談したところ、耳栓やイヤーマフ、ウォークマンで小さく音楽を流すことなどいろいろ試させてもらえました。

これで職場に対する不安感も少しずつ小さくなり、今ではほとんど耳栓を使わずに生活ができています。

また、急に仕事を振られるとパニックになる性質があるので、かならず一度上長を通し、その人からだけ仕事を振ってもらうこと、終業間際には仕事を振らないこと、なども配慮していただいています。

契約社員から正社員になれなくてもクビにならない

みっつめのメリットは、私の勤めている会社だけかもしれませんが、「契約社員は社内規定で定めた期間内に正社員になれなければ契約打ち切り」という縛りがないことです。

この規定があることによって、一般就労の方の離職率は高くなっている部分があると思います。オープン就労でも一般就労でも契約期間自体は半年更新ですが、オープンの場合は正社員になれなくても、よほど会社に不利益をもたらさない限り契約が切られるということはありません。

おそらく、障害者雇用率と助成金が関係しているのでしょう。

クローズ就労ですと一般の方と同じ扱いになるので、それなりの業績を残して正社員にならなければ、今頃私は別のどこかにいたはずです。この「障害者雇用には規定を適用しない」というルールは、私が入社してから一年半後くらいに作られたようです。

ふじ。
私としては「正社員になれなくても契約が切られない」というのがちゃんと継続されるかちょっと心配です。

というのも現在法改正によって契約社員を5年勤めた場合、無期雇用(正社員でなくても良い)の契約に切り替えないといないというルールができました。

たちまち契約を切られてしまうよりは遥かにマシですが、諸手を挙げて喜んで良いのかは悩ましい部分です。

障害者雇用枠で採用されて感じたデメリット

逆に以下の2点は障害者雇用枠で採用されたことによるデメリットだと思います。

オープン就労のデメリット:1.頑張っても正社員になれない 挑戦したい仕事に携わらせて貰えない 全てに配慮してもらえるワケではない

頑張っても正社員になれない

私は障害者雇用枠での採用だったため「評価を上げても契約社員から正社員になることはない」とはっきり告げられました。

頑張っても正社員になれないという制度は私のモチベーションを著しく下げるには十分な要素でした。モチベーションの高さが仕事のクオリティを左右しやすいADHDにとってはツライ現実です。

挑戦したい仕事に携わらせて貰えないジレンマ

任せる仕事を配慮して貰えることは大変ありがたいのですが、挑戦したいと思う仕事に携わらせて貰えないジレンマがあります。

私としてはもっと企画提案の部分に携わりたいと思うのですが、支店への異動や出張をさせられないとのことで新店舗オープンの企画会議にも呼ばれません。

ふじ。
能力が足りなくて携わらせて貰えないのではなく、そもそも道が開けていないという状況はなかなかツライものがありますねっ

全てに配慮して貰えるワケではない

当然のことですが、障害者雇用枠で採用されたからと言って何から何まで配慮して貰えるワケではありません。

配慮してほしいことを相談することはできますが、話を聞いてくれるジョブコーチも発達障害専門の方ではないですし、例えそうであったとしても個々の特性を完璧に把握するということはできません。

障害者雇用枠での就職に対して過度な期待をするとガッカリしてしまう場合もあると思います。

転職するとしたらオープン就労を選ぶ

私は転職するとしたら次もオープン就労でいこうかと思っています。それは自分の特性を説明することで少しでも自分の働きやすい環境を整えるためです。

説明しなくても在宅ワークが可能なところがあればクローズで応募するかもしれません。やはりオープン就労だと給与体系が低い傾向がありますので、その辺りはイロイロ考えて対策を練らなければならないところかと。

外資系IT関連企業ですと「配慮はするが採用基準は一般と同じ(配慮をすれば一般と同じ働きができることを期待する)」というところがあり、そういったところは給与体系が一般就労に引けをとらない場合もありますので、次は思い切ってそちらにチャレンジしよう、と考えております。

オープン就労orクローズ就労

 

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