【オープン就労の体験談】子会社の障害者雇用枠で就労

ふじ。
現在、障害者雇用の制度を利用して事務の補助のお仕事をされている方から寄稿いただきました♪
「どこで働くにせよ絶対オープンでありたいと思っています。」という力強い言葉が印象的です◎

私がオープン就労を選んだ理由

最初に就職した時は一般枠でクローズの就労をしていました。その時はまだ、発達障害であるという診断を受けていなかったため、そもそもクローズ就労しか選択肢がありませんでした。

しかし、一般での仕事は非常にしんどく、肉体的にも精神的にも辛いと感じていました。

その後、発達障害だという診断を受けた頃にはかなり心身ともに追い込まれていて「この仕事はとてもじゃないけど続けられない」と感じました。

その時に会社の上司に相談したところ、当時働いていた会社の子会社で「発達障害者・精神障害者」を中心に求人を出していると教えてもらいました。話を聞いてみたところ「これなら無理なく働けるのではないか」と思い、オープン就労で働くことを選びました。

障害者雇用枠で採用されて感じたメリット

オープン就労のメリット:1.出勤時間や退勤時間を考慮してもらえる 2.わかりやすい仕事を振ってもらえる 3.周りの人と話がしやすい

出勤時間や退社時間を配慮してもらえる

私がオープン就労で働くまでで、おそらく一番苦痛の原因となっていたのが、残業でした。

発達障害の特性の1つとして、大事な仕事を行っていると頭では分かっていても興味のあること以外では人より早く集中力が途切れてしまいますし、体力も持ちません。

そのため、周りよりも作業のペースが落ちたり、非常に危なっかしい行動を起こしてしまうということもありました。それで、注意されることは多々あったのですが、毎日のように残業があっては疲れも取れず、ミスは増えるばかりでした。

オープン就労ではそういった身体の配慮をしてくれ、出勤時間を遅くしてもらい、早く帰れるようにしてもらえました。

おかげで、眠くなることやミスの回数も減りました。

わかりやすい仕事を振ってもらえる

私はマルチタスクが苦手です。1度に複数の作業をこなすことも、そもそも一気に沢山の種類の作業を覚えるのも苦手です。

手先が器用な方ではないのでスピードを求められなければ及第点のものを作ることが出来ますが、一般枠ではやはりどんな仕事もスピードが求められます。自分の作業をこなすスピードも作業内容を覚えるスピードも遅かった私はしょっちゅう注意されてしまいました。

一方、オープン就労では障害者を対象にした仕事をそもそも募集しているので仕事内容がとてもシンプルであることが多いです。

ですから、自分でもすぐに覚えられました。

また、急かされるような仕事はしなかったので自分のペースで仕事をしていくことが出来たという点も障害者雇用枠で採用されたことのメリットだと感じいています。

周りの人と話がしやすい

一般枠では自分のことを理解してもらうのは難しいですし、注意されることが多かったので、周りの人達とのコミュニケーションを図っていくのも怖かったです。

これに関しては学生時代でも言えることですね。

ですが、オープン就労で集まってくるのは自分と同じような障害を抱えている人が多いです。そのため周りの人達もある程度は自分のことを理解してくれます。

そんな環境の元で働いているのですから、一般枠で働いている頃よりも生き生きと同僚の人達とも交流することが出来ました。障害に関する情報の交流もすることが出来て、参考になることを聞くことも出来たということは大きいと思っています。

一般枠よりも自分の意見も言いやすい環境だと思います。

障害者雇用枠で採用されて感じたデメリット~給与が低い~

オープン就労のデメリット:給与が低い求人が多い

正直なところ、メリットの方が圧倒的に目立っていて、オープン就労が一般枠と比べて障害者にとって悪い働き方だと言うことは私は思わないので、デメリットをそこまで意識していません。

しかし、敢えて1つ挙げるとするならば、給料ですかね。働く職場によっては一般枠で働いている人と同じぐらいの給料をもらえるという場合もありますが、そんな求人はなかなかありません。しかも、そういった職場の仕事はお給料の分だけ求められる仕事のレベルも高いというケースがほとんどです。

多くの場合、オープン就労では一般枠と比較するとお給料が少ないという状況かと思います。実際、私も一般枠で働いていた時よりもお給料は少なくなりました。

この点からオープンを避けるという人も知り合いにいました。

転職するとしたらオープン就労を選ぶ

現在はチャレンジ雇用を受けている最中でまた一年後には就活が待っている状態なのですが、どこで働くにせよ絶対オープンでありたいと思っています。

やはりクローズでは働く際に特性・体力に配慮してもらうことは難しいでしょうし、その配慮が無い状態で私が働くことはとてもしんどく、1年持つかどうかになってしまうだろうからです。

それであれば、お給料が少なくなったとしても長い間安定して周りに配慮してもらえる状態で安心できる場所での勤務を私は希望します。

ただオープン就労でも障害者に対して適切な配慮をどこの会社もしてくれるかというとそうではないというのを私は前職で学んだのでその辺りもしっかりしたオープン就労をしたいと思いますね。

 COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。

関連記事

オープン就労体験記 営業事務

【オープン就労の体験談】営業事務~働きやすいがやりたい仕事をさせて貰えないジレン...

オープン就労体験記~工場勤務作業員~

【オープン就労の体験談】工場勤務~公表しているから許されることもある~

NO IMAGE

障がい者専門の転職サイト「アットジーピー」~利用者の声から知るメリット・デメリッ...

【オープン就労の体験談】公務員でも昇進・昇給に影響する

失敗が失敗を呼ぶ負のスパイラル:失敗する→怒られる→モチベーションが下がる→怒られる, 成功が成功を呼ぶ正のスパイラル:上手くいく→褒められる→モチベーションが上がる→上手くいく

【オープン就労の体験談】周囲のフォローを得てストレスを抱えずに勤められる