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私が発達障害をオープンにした理由
私は在職中に休職したことがあり、その時に発達障害(ADHD)と診断されました。その後復帰しましたが、障がいを職場へ公表して仕事をするという方法を選びました。
障がいをオープンにしたのは、このままクローズで働いていたのでは周囲からの風当たりも強く精神的に持たず、また休職してしまうのではないかと考えたためです。
また、現実問題として通院する必要があったためオープンにしなければ休みが取りづらく、課内での理解が得られづらいということもありました。
オープン就労にしても理解してくれない人や、人と違う待遇で仕事することに不満を抱く人も中にはいますが、何より心強いのは上司が私の特性を把握してくれていたということです。上司の理解があり、何かあれば言えるという体制は、職場内での差別やいじめも起りづらくなります。
オープン就労をしてみて感じたメリット
- 仕事の内容を考慮してもらえる。
- 通院のための休みが取りやすい。
- 理解されているという安心感がある。
仕事の内容を考慮してもらえる
発達障害をお持ちの方は人間関係が苦手であったり、人の言っていることの裏を把握する力が弱かったりするのではないでしょうか。
私も、会議で話した内容について人とは違う印象を受けてしまい、上司の要望とは真逆の行動を取ってしまったことがありました。
また、得意不得意の差が大きいため、苦手な部分で同僚に迷惑を掛けたり、不満を抱かせてしまい人間関係が悪くなったりということがありました。
その様な内容を上司へ伝え、理解してもらうことで無理のない仕事を継続して担当することができています。
オープンにすることで周囲の目は変わります。症状が軽い場合には理解されないこともあるかもしれません。
ですが、障がい隠して働いていくことに疲れてしまったのであれば、無理をせず職場に自分の特性を伝えて仕事をしていくことが職場にとっても自分にとっても良いことなのだと思います。
通院のための休みが取りやすい
発達障害をオープンにしたことにより、通院による休みが取りやすくなりました。私は月1回お薬を貰いに行く必要があり、お休みをいただいています。
繁忙期はなかなか休みを取りづらい雰囲気で、もしこれがオープンにしていない状況であるならば、毎月休みを貰うということはなかなか厳しかったのではないかと思います。
発達障害の方の中でもADHDの方は一般就労している方も多いようで、いわゆるグレーゾーンの社会人も多いのではないかと思います。
私も一般就労できる程度の症状ですが、働ける状態であるからこそ人には理解されず一人で思い悩むことになります。そして、人間関係等で精神的に追いつめられると二次障害へと繋がってしまいます。
こういった後ろめたい気持ちをひたすら持ち続けて働くことが不可能な場合にはオープン就労が良いのではないかと思います。
症状が軽いに越したことはないのですが、軽いなりに悩みもあるという…。痛いほどわかります。
理解されているという安心感がある
発達障害をオープンにしたことにより「理解されている」という安心感を得ることができました。
先にも述べましたが、管理職の方が自分の症状を把握しているということは非常に心強いことです。逆に管理職の方が自分のことを良く思わない場合、周りの社員からの目も自然と厳しいものとなり、それを管理職の人間も障害を持っていることを知らなければ止めようともしません。
そういった周りの人間と心がうまく通い合わないことや、仕事上のミスによって人間関係がなかなか上手くいかない場合には発達障害をオープンにすることで安心して働けると思います。
周りの職員は発達障害について良く知っている人というのはいないに等しいです。私の症状を理解している人もいないでしょう。しかし、少しでも障害があるのだということを理解しているのとしていないのとでは大きな違いがあります。
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オープン就労をしてみて感じたデメリット~昇進が遅れる~
デメリットとしては、給与面において、よほどの良い結果を残さない限り、他の人間よりも確実に昇進や昇給が遅れるということです。
精神的なケアや仕事上の対応が必要となった場合には、任せられる仕事が限られてきます。
特に幅広い業務をこなす仕事では、与えられる仕事が限られてしまうため、思うように成果が出せないこともあります。これにより、評価が下がってしまうのは止むを得ないことです。
また、信用の問題もあります。仕事上の信頼が落ち、責任ある仕事を上司が積極的に任せられないということがあります。こういったデメリットの中でも仕事のモチベーションを保ち続けられるのであれば、オープンにして就労する意味があると思います。
障がい者雇用枠ではないので一般就労の方と同じ評価をされると思っていました…。
オープン就労するかどうかは二次障害の状況次第
オープン就労にするかどうかは「自分に得意なことを把握できているか」ということと「二次障害の症状の程度」によると思います。
ある程度「これは他の人と同じぐらいできる」と思うことや「これは同僚より得意」と思うことがあり、組織の役に立てる自負があるならばクローズ就労を選んでも上手くやっていけるのではないかと思います。
ただ、すでに二次障害を発症しており、病状が芳しくない場合はクローズ就労を続けることはおすすめできません。
私は転職するのであればクローズで一度チャレンジすると思います。(独身で守るものも無い状況ですし)
そして、そこでどうしても無理だと感じれば、オープンで再度就職すると思います。
オープンにしてもまたクローズで転職するという考え方もありますから、ご自分の体調と相談して就労について考えてみてはいかがでしょうか。