ADHDマンの記憶に残す読書法

私はADHDの特性がら記憶力が非常に悪く映画を見たり本を読んだりしてもその内容をほとんど忘れてしまいます。

ADHDの対策療法の本を読んでもすぐ忘れてしまうので生活に生かすことができなかったり、読んだ瞬間は感銘を受けた本も翌日には忘れてしまっていることが多々あります。

映画の内容は忘れてしまっても生活には何の不自由もありませんが、能力を向上させるための本の内容を忘れてしまっては自分の成長の足かせになってしまいます。

ADHDの人の中には同様の症状で困っている人もたくさんいるのではないでしょうか。

そこで今回は「これは!」と思った本をしっかりと記憶に残し生活に役立てるためのADHDライフハックを紹介したいと思います。(私も偉そうに人にアドバイスを送れるような立場ではありませんが…)

※この方法は小説や技術書ではあまり効果を発揮しません。
※ノウハウ本や自己啓発本などで本領を発揮する方法です。

本は買ってすぐ読める時に買え

本の内容を記憶に残すコツ。ひとつは「本を買ってすぐ読めるタイミングで購入する」ことです。

記憶の定着力は「読みたい!」と思った時がピーク

本の内容を一番覚えることができる時は興味を持った瞬間(その直後)です。

「良さそうな内容だからとりあえず買っておいて後で読もう」というスタンスで買った本と「おぉ!!これこれ!これを読みたかったのよ!すぐ読むわ!」というスタンスで買った本では読み終えた時の記憶の定着力が違います。

「読みたい!」と思ったモチベーションがピークの時に一気に読み進めてしまいましょう。

2冊同時に本を買うな

本屋さんに行くと面白そうな本がたくさんあってあれもこれも欲しくなるときがあります。

金銭的に余裕のある人の場合、本屋さんを訪れた際に2~3冊の本をいっぺんに購入してしまう人がいます。

本をたくさん読むのはとても良いことですが、そのように買った本、実際にきちんと読めているでしょうか。

机の上で平積みになって重なっていたり内容を思い出せない本も多いのではないでしょうか。

2冊買った本のうち、後から買った本はあなたにとって重要度が低く興味が薄い本かもしれません。

先に述べたように本の内容を一番覚えることができるのは興味を持ったその瞬間です。

私たちのような記憶の定着力が悪いADHDマンは1回に購入する本を1冊に留め、今読んでいる本を読了したら次の本を購入するようにしましょう。

三冊の本を読むより一冊の本を3回読め

記憶の定着率の悪いADHDマンは1回読んだくらいでは本の内容をほとんど忘れてしまいます。

せっかく得られた知識も役立てる前に記憶から消えてしまっては何の意味もありません。

むしろ本を購入した費用と本を読むために使った時間が無駄になっているのでマイナス言えるかもしれません。

本のタイトルに惹かれて色々な本を読みたくなりますが選りすぐりの本を何度も読み返すようにしましょう

忘却曲線と復讐の関係を理解すべし

忘却曲線とは記憶がどれくらいのスピードで忘れられていくかをグラフとして表した曲線です。

実験結果によると人間の記憶は1日立つと74%も失われてしまうそうです。

しかし何度か復習をすることで記憶が定着し、長期間記憶することが可能になるという実験結果が出ています。

本も繰り返し読み込むことで記憶に定着させることが可能ということです。

一点注目したいのが「普通の人でも一日後には74%を忘れてしまう」という点です。

ましてや私たちは記憶力の悪いADHDマンです。

1回本を読んだだけでその内容を覚えるということはそもそも無理があることだと理解しましょう。

そこを理解することで一冊の本を何度も読み返すことへのハードルを下げることができます。

忘却曲線についてはこちらのサイトが分かりやすく紹介していましたので興味があれば参考にしてみてください↓

参考:エビングハウスの忘却曲線

紙の本を買え

私が紙の本をおすすめする理由は2つあります。

それは紙の本に

  • 読み返すきっかけを得やすい
  • 付箋を貼ったり線が引ける

という利点があるからです。

※電子書籍でも似たようなことはできますがやはり紙の本の方が利点があるように思います。

ふとした時に読み返すきっかけになる

紙の本は電子書籍と違い場所を取ります。

そのかわり視界に入りやすく、ふとした瞬間に読み返すきっかけを与えてくれます。

本を読み返すことの大切さは先に述べた通りです。

付箋を貼ったり線が引ける

手を動かして線を引いたり付箋を貼ることで記憶の定着を図ることができます。

また自分がつけた目印は2回・3回と読み返す時に重要な部分を教えてくれるため非常に役に立ちます。

3回も本を読み返す時間や気力がない人は自分がつけた付箋や線を目印にささっと読んでしまうのも上手な読書の仕方と言えるでしょう。

本は新品で買え

本は中古で買おうが人から借りようが内容が変わるものではありません。

しかし記憶へ定着させたいのであれば身銭をはたいて新品の本を買うことをお勧めします。

中古で本を買うな

人は痛みを伴うと一生懸命になります。

ライザップなどのパーソナルトレーナーを付けてのダイエットは非常にお金が掛かります。

お金がかかるだけに「痩せなければならない」と強く思い、厳しいトレーニングや食事制限にも耐えることができると言われています。

本も同じで「半額で見つけたし買っちゃえ♪」という意識で買った中古の本よりも「このお金で2回ご飯行けるよなぁ…。」という痛みを伴いながら買った新品の本の方がはるかにモチベーションを高く維持したまま読むことができ、記憶に定着させることができます。

人から本を借りるな

中古の本と同様の理由で、身銭を切っていない本は読むためのモチベーションが上がりませんし、記憶にも残りません。

更に本を返してしまえば読み返すこともできません。

借りて読む本は

  • 忘れても問題ない小説
  • 一度見れば納得できる写真集
  • 一時的な情報収集に使う技術書

など返却しても困らない用途の本だけにしましょう。

本気で自分を成長させたり生活を改善したいと思っているなら自分で購入することをおすすめします。

目次を活用しろ

目次は本のエッセンスです。

一番大切なことが書かれているのでしっかりと活用しましょう。

目次をしっかりと読み込むべし

本を読み始める時はまず目次をしっかりと読み込みましょう。

お得意の妄想を膨らまし目次から本の内容を想像してみましょう。

中身を読んだ時に想像通りの内容であれば「やっぱりな」と心の中でニヤつきましょう。

まったく違った内容が書かれていれば「おぉ!そんな考え方もあるのか!」と感心してみましょう。

より本の内容が頭に残りやすくなるはずです。

また目次を熟読することは本の全体像を把握することにも役立ちます。

全体像を把握することで内容の理解をより深めることができるでしょう。

興味のあるページから読むべし

目次をしっかりと読み込んだら興味のあるページを開いてみましょう。

多くのノウハウ本や自己啓発本は順番に読み進めなくてもタイトルごとに内容が完結する構成になっているます。

「興味が強い=モチベーションが高い」状態ですので本の内容が記憶に残りやすい状態で読書をすることができ、記憶の定着に効果的です。

目次を繰り返し読むべし

読み終わったらもう一度本の最初に戻り目次を読み返してみましょう。

そしてどんな内容だったかを頭の中で反復してみましょう。

読み終わった直後であるにも関わらず半分くらいの内容は忘れてしまっていますし、2割くらいの内容はページを開いてみても「こんな内容あったっけ?」という状況であることに気づかされます。

記憶に残しておきたい本は何度も目次に目を通し、覚えてない部分があればその度ページを開き直し、最終的には目次を見れば本の内容を思い出せる状態にすることがベストです。

目次を拾い集めたメモを作るべし

本当に良いと思った内容の目次は一つのメモに書き出して時々見返すことができるようにしておくことをおすすめします。

先に述べたように何度か読み返し記憶に定着した本の内容は目次を見るだけで思い出すことができるようになっているはずです。

行き詰ったり思い悩んだときに見返せば道しるべとなってくれる大切なメモになるはずです。

※実際のところ私もここまではなかなかやれませんが…。

時間をおいて繰り返し読め

一冊の本をある程度の時間を空けて読み返すことは記憶の定着以外にも大きなメリットがあります。

それは時間を置いて読み返すとまったく違った学びを得られることです。

極端な例ですが、子供がいない人が子育ての本を読んでも得られるものはあまりありませんが、子供ができたあとに同じ本を読んでみると「これはそういう意味だったのか」と気づくことができたりします。

もちろん本の内容が変わるわけはありませんので自分自身の感じ方が変化したということです。

つまり本は自分の立っているステージによって表情を変えるということです。

名著と呼ばれる本や自分の人生のバイブルとしている本の中にはまだまだ役立つ情報が眠っているかもしれません。

面白くなかったら無理して読むな

一割くらい読み終わった時に「あれ?この本面白くないかも…。」と感じた時は思い切って読むのをやめることも一つの作戦です。

実際、世の中にはタイトルだけが秀逸で内容はどこかのブログの焼き回しだったり、有名な本の劣化版だったりする事が往々にしてあります。(この記事だってどっかで見た内容かもしれませんが…)

興味がない本を読むための時間は本当にもったいないものですし、そもそも興味がないので記憶にも残りません。

恐らくその本を何度も読み返すこともしないでしょう。

お得意の衝動性に任せてブックオフの買取カウンターに叩きつけてやりましょう。

1冊読んでひとつでも学びがあれば儲けモン

面白くなかったら無理して読むなとは言いましたが1冊の方の中で役立つ事がひとつも無い本などまず存在しません。

こどもチャレンジの「しまじろう」でさえ何かしらの気づきを与えてくれます。

あまり興味の沸かない本を完璧に読もうと思うと疲れてしまうので「この本の中で1つだけ実践してみよう」というスタンスで本を読むと抵抗感がなくなるのでおすすめです。

超重要!本の情報を知識のまま終わらせるな

せっかく何度も読み返し頭に叩き込んだ本の内容ですが、記憶しているだけでは何の意味もありません。

実際にその知識を活用し仕事や生活に役立てなければ単なる頭でっかちのノウハウコレクターです。

知識をひけらかさない分、無知な人の方がましと言えるかもしれません。

無意識で行えるレベルに昇華させるべし

手に入れた知識をすべて活用することは不可能でしょう。

ですから自分のできることをひとつ選んで少しづつ実践していきましょう。

それは何度も繰り返すことで習慣となり、さらに繰り返すことで意識しないレベルで行うことができる能力となってくれることでしょう。

意識しないレベルで行うことができる作業はADHDマンのワーキングメモリーを圧迫しません。

 

例えば、私はパソコンを触るのが好きで言葉を喋るのと同じようにキーボード入力をすることができます。

だから私はこのようなブログを書く時、ブログの内容だけに集中してワーキングメモリーを使用することができます。

ブラインドタッチができない人は①ブログの内容を考えながら②一生懸命キーボードの文字盤を見つめながらタイピングしなければなりません。

さらにローマ字を理解していない人であれば①ブログの内容を考えたら②ローマ字表を見て③キーボードの文字盤を見つめながらタイピングしなければなりません。

 

技術や習慣を無意識レベルに落とし込むことはADHDにとって最高の自己防衛となりえます。

本は知識と知恵のカタマリ

本屋さんに行けば本当に多種多様な本があり、世の中に存在する殆どの情報は網羅されいると思います。

本を読めば本来は試行錯誤して経験しなければ得られないはずの正解を一瞬で知ることができます。

本は先人や先輩たちが残した知識と知恵のカタマリです。

確かに本で読んだ知識は経験を伴わないので身につきにくいというデメリットはあります。

しかし自分で試行錯誤するよりは遥かに効率が良いことも間違いありません。

本から得た知識を活かすも殺すも自分次第です。

まずはしっかりと頭に叩き込み、実践することで自分を成長させる道具として上手に活用しましょう!

 

 

最後にひとつ。

途中に出てきた↓この写真は私の机の上ですが…

よくよく見ると…

同じような本がいっぱい!!!

めっちゃタイトルで買ってるぅーーー!!!

偉そうなこと言って3回読めてないのいっぱいあるぅぅぅーーー!!!

 

おしまいっ

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