「発達障害への理解」と「難民の受け入れ」の共通点

アメリカが難民の受け入れを拒否したのを見て なんだか「発達障害への理解」に似ているなと思いました。

当事者はめちゃくちゃ困ってる

アメリカに入国しようとしている難民はおそらく生活ができないほどに困窮し、 生きるか死ぬかと言うレベルの選択の上でアメリカに入国しようとしているのでしょう。

発達障害の当事者は思うように仕事ができず職を転々としたり、周囲とコミュニケーションを上手く取ることができず孤立したりと たくさんの苦労をして、低い自己肯定感の中で暮らしている人が多くいます。

当事者にとって周囲の発達障害への理解は死活問題と言えるほどに大切なことですが、正しい理解をしてもらうには高いハードルを超えなければなりません。

第三者は偽善的な目を向ける

日本人からすると「難民の受け入れを拒否するなんて非人道的な政策だ!トランプがアメリカ大統領だなんて世界が無茶苦茶になっちゃう!」と考えてしまいます。

発達障害の当事者との利害関係のない人は「障害者を差別するとは何事だ」「障害者が生活できるように十分な 措置を講じるべきだ」などと言ってくれます。

まぁ言ってくれるのはありがたいのですが、いかんせん熱が篭っていない上辺だけを撫でたコメントにも見えてしまうこともあります。

利害関係者は嫌がる

よくよく考えるとトランプさんは アメリカ国民が選んだから大統領になったわけです。

つまり「難民受け入れ拒否」の政策はアメリカ国民の意思ということですね。

実際アメリカ国民の立場に立って考えてみれば当然の判断ともいえます。 2001年9月11日、アメリカはテロによって激震されられました。

おそらく価値観が一変してしまうほどの衝撃でしょう。

あれがもし日本で起きていたら日本人はその国の人間あるいは民族を受け入れることができるでしょうか。

私にとって答えはノーです。

過去の経験から自分にとって損になる可能性のあるものとは関わり合いになりたくないものです。

 

発達障害者は不用意に突拍子のないことを言ったり、 与えた仕事を期日通りにやらなかったり、少し注意したら想定よりも深く傷ついたり…確かに扱いにくいケースも多いでしょう。

上司や友人などの利害関係者からすれば 積極的に関わろうとするメリット、あるいは発達障害を理解しようとするメリットはないだろうなと 思います。

利害関係者からすれば難民と同じように自分と隔離して「害の可能性」を排除しておきたいでしょうからね…。

まとめ

そんな訳で発達障害への理解とアメリカの難民受け入れの共通点を感じてみてのお話でした。

まぁ当事者は結構本気で困っているのでどうにか手を差し伸べてもらえるととても嬉しいです。(※手を差し伸べるとは障害の特性を理解しようとしてくれたり、特性に対応するためのフォローをしてくれること。)

哀れみの目で見られるのはイヤですが、偽善的なフォローでも十分助かります。

メリットが無いのもわかりますが、優しくしてやってください。

ナニトゾー!ナニトゾー!

 

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