ADHDの人が 生活をしやすくするための対策としては大きく分けて以下の3つの種類があります。
- 薬による症状の改善を図る
- 症状に合わせた物理的な対策を図る
- 周囲の理解とフォローを求める
薬による症状の改善を図る
ADHDの人に処方される薬としては「コンサータ」と「ストラテラ」という薬があり、今のところ日本にはこれ以外の薬はありません。
心療内科の先生と相談し量を調節しながら自分に合った量を探して行くことになります。
薬による治療のメリット
飲むだけなので比較的が簡単に始められる
錠剤を飲むだけなので物理的な対策よりも簡単に行うことができます。 自分から何かを変える努力をする必要がないので副作用さえ我慢できれば比較的続けやすいと言えるでしょう。
効果が出れば症状の改善が期待できる
薬による治療は約7割の人に効果があると言われていますので体にあえば症状を大きく改善してくれる可能性もあります。
薬による治療のデメリット
副作用で食欲減退や吐き気を引き起こすケースが多い
副作用の症状は人によって様々ですが食欲不振や吐き気を引き起こすケースが多いようです。私の場合は合わせて胃薬も処方されました。
初めは副作用がきつくても飲んでいるうちにある程度慣れてくると言う人もいるようです。
あまりに激しかったり我慢できないようであれば先生と相談し薬を変えたり量を減らしたりする必要が出てきます。
金銭的な負担がかかる
病院の診察代や薬の料金など金銭的な負担は増えてしまいます。
コンサータとストラテラにはジェネリック薬品がありませんので、最低の量でも月5,000円、多ければ15000円程度の薬代がかかってしまいます。
自立支援制度を利用すれば医療費の自己負担額を3割から1割に下げることができますので、自分が自立支援制度使うことができるのであれば活用してください。
医師による診察診断が必要
ADHDの人に投与される薬としては「コンサータ」と「ストラテラ」という薬はあります。
もちろん何も薬局で売っているような薬ではありませんので、心療内科の先生の診察が必要になります。
ADHDの可能性を感じて診察を受けてみてもすぐに薬が処方されるとは限りません。
想定外の心理状態になることがある
薬を飲むと自分でも感じていなかったような心の動きをするようになり、それまで気にならなかったようなことが気になるようになってしまうことがあります。
私の場合は薬を飲んだ時に頭が冴えて落ち着くような気持ちになりますが一方で様々なことにイライラする性格が顔を出しました。
症状に合わせた物理的な対策を図る
薬による治療は程度の症状改善が期待できますが、それだけで完全に困らない生活を手に入れることは難しいと思います。
薬による症状改善を図りつつ、物理的な対策を行うことでさらに生活をしやすくし失敗を遠ざけることができるようになります。
- 物をなくす人は定位置を習慣化する
- TODOリストですることを見える化する
- 約束の時間に遅れる人は約束の前に予定を入れる
- 部屋を片付けられない人は物を減らして散らからなくする
- 会社での書類作成はダブルチェックを行ってもらうetc…
薬による治療も大切ですが、自分の特性をフォローする取り組みもまたとても大切です。
周囲の理解とフォローを求める
上記のような対策を計ってもどうしても社会の中で周りの人に迷惑をかけてしまう場面は出てきてしまいます。
そんな時大切なのは共に仕事をする同僚や共に暮らすパートナーにADHDに対する正しい理解をしてもらいフォローしてもらえる体制を作り上げることです。
本来生きづらさは自分が失敗したことよりも、失敗したことで怒られたり、悪く思われたりすることが原因で感じる感情だと思います。
周囲に理解をもとめることで、特性に対する対応とメンタルに対する対応がなされるようになります。
総合的に良くする努力を続ける
結局お薬にしても、物理的な対策にしても、周囲のフォローにしても、自分自身や環境を良くする努力をしなければならないし、それを続けなければならないのだと思います。
お薬飲む→やる気出てきて対策してみる気になる→頑張ってるあなたを見て周りの人がフォローしてくれる→期待に応えようと頑張る
みたいな流れが出来たら最高ですね!私はできませんけど!てへぺろ(´・ω・`)